家族住宅株式会社様

クライアント名:家族住宅株式会社様(福岡県那珂川市)

URL:https://kazokujyuutaku.com

設立:2001年9月

担当者:山田 圭子様

事業内容:建築業(戸建注文、集合住宅、店舗等企画、設計・施工)増改築(リフォーム)業

福岡県那珂川市の家族住宅株式会社様のサイトリニューアルをご依頼いただきました。

市となったことで注目されている那珂川市にて多くの施工実績を持つ企業からのご依頼ということで、身が引き締まる思いでした。

私は個人事業主として主にご紹介を中心に活動していますが、ご依頼いただく方の数やその期待値も年々大きくなっている気がします。

制作実績を見ていただいて共感してくださったり、パートナーとしてWebを活用していくために必要としていただくことが多く「個」ならではの価値を提供し、お客様と一緒にお仕事をさせていただいています。

掲載許可をいただきましたので、ご依頼のきっかけから制作時に気を付けた点などについてまとめました。どんな風にホームページを作っているのか、制作実績を通して知っていただければと思います。

コーポレートサイトリニューアル

MockUp

Top Design

Photo

ご依頼のきっかけ

今回ご相談いただいたきっかけは、ネクステップの営業としてお仕事をされている上野さんと市のイベントで知り合ったことがきっかけでした。

那珂川市にある博多南駅には「こととば」というまちづくりの拠点があり、そこで様々なワークショップやイベントが開催されています。

何度かイベントに参加させていただいているのですが、さかのぼると2017年のイベントにて上野さんとお会いしていました。

その後、名刺交換をさせていただき「今度建築事業をやってる家族住宅のホームページをリニューアルするためのコンペをやるんですが、良かったら参加しませんか?」と声を掛けていただきました。

リニューアル前にご担当されていた制作会社の方や何社かとのコンペになったのですが、ご提案させていただいた内容を気に入って下さり、正式にご依頼をいただけることとなりました。

この時のことはとても良く覚えています。

今もそうですが、個人事業主という面で制作会社さんと勝手に比べてしまい引け目を感じてしまうことがよくあります。コンペの中から選んでいただけたことで社会に認められたような誇らしい気持ちになりました。

情報収集

正式にご依頼をいただくと、納品までのスケジュールを記した工程表を書いたりヒアリングしていくのですが、まずは「私自身がクライアントのことをしっかり理解する」ということから始めました。

全ての依頼に対して最初にやることですが、家づくりに関する資料をKindleでひたすら読みました。もちろんそれだけで建築業界のことを理解出来るほど浅いものではありません。

しかしどんなことに焦点を当てられているか?や見せ方、訴求すべき点や注意すべきポイントを俯瞰して見ることで気を付けることが浮かび上がってきます。

業界研究や情報収集は初回訪問前でも可能です。なるべくクライアント訪問前に基礎的なことを頭に叩き込むことで専門知識やお話についていけるようにしています。

お打ち合わせ

初回ヒアリングや途中確認のお打ち合わせでは経理の山田さんと住宅プランナーの楠田さんとお話させていただきました。

山田さんは施工実績のひとつひとつを憶えていらっしゃって、お客様との思い出やこだわったポイントについて嬉しそうにお話くださいました。

楠田さんは雰囲気はクールな方ですが、静かな情熱のようなものを持たれていてその想いが言葉から強く伝わってきました。

以前ツイッターでも書いたのですが、この瞬間を体験しているのといないのではアウトプットが全然違ってきます。

相手の情熱に焚きつけられるようにしてスイッチが入るし、働いている人の想いや気持ちがちゃんとこもったホームページを作りたいと熱が入ります。

ただ原稿をもらって流し込むのではなく、必ず直接会ってお打ち合わせをしながら作っていくのですが、人と人が会って話し合う中で発生するエネルギーや閃きみたいなものを私は信じています。

現場見学

打ち合わせのスタートと同時に、スタッフの方が家を建てるタイミングが重なったため現場見学を兼ねて撮影をさせていただきました。

【基礎工事】→【配管】→【上棟】→【外壁塗装】と見学させていただくことで家族住宅様のお仕事はもとより、家づくりへの理解を深めていきました。

個人で動けるメリットだと思っているのですが、私は現場やクライアントの会社にお伺いして自分の目と耳でどんどん情報をインプットしていきます。

又聞きや伝言ゲームをしないことで重要なことを皮膚感覚で感じ取り、デザインという手法で伝わりやすくアウトプットしています。

実際デザインしている時間やホームページに表示するためのコーディングをする時間よりも、お打ち合わせや取材・撮影、サイト構成の企画に掛ける時間の方が圧倒的に長くなっています。

「取材」や「編集」ということを強く意識しており、表現の場がインターネットであり、伝える手段としてWebデザインを用いてるような感覚です。

芸術性やセンスという点では多くのデザイナーに劣ると思いますが【その分クライアントに近い位置でしっかりと想いを掬い取って伝えていく】ということを重視しています。

取材・インタビュー

今回ホームページをリニューアルするにあたり、特に力を入れたのがスタッフの皆様への取材でした。

これは「住宅会社選びは担当選び」と言われるほど【人】への評価が厳しい事から検討したことなのですが、家族住宅様自体が社風として「お客様に伴走する家づくり」を掲げていらっしゃることも影響しています。

ディレクション時に集中しているのは【エンドユーザーが求めていること】と【クライアントが強みとして提供していること】が一致しているポイントが何なのかを見つけ出すこと。それを強みとして打ち出すために磨き上げていくことです。

そのポイントが何なのか?事前の情報収集や初回ヒアリングでご質問していくことで探っていきました。

施工実績を全画面で見せるだけではエンドユーザーが問い合わせをする後押しとしては弱い気がしました。

特に注文住宅やリノベーションは施主の想いが完成に色濃く反映されます。

一生に一度の家づくり。自分だったら作り手の顔やどんな人が働いているのか知りたいのではないか?と考え、力を入れるべき裏コンセプトとして設定しました。

正解かどうかは運用に入らなければ分かりませんが、個人的にはここを考えることが大きなポイントだと思っています。

取材当日は敢えて大変なこともお聞きし、内容から悩みながら真剣にお仕事をされている姿勢が見た人に伝わるように構成しました。

どんな仕事でも大変なことは必ずあって、皆それぞれの課題と向き合って仕事をしています。

私は真剣にお仕事をされている人が好きですし、その真剣さや人柄、社内の雰囲気にスポットライトを当てて、エンドユーザーや地域に伝えていけるようにしたいと思っています。

デザインについて

デザインでは基本的にリニューアル前の雰囲気を大きく崩さないことや、シンボルの色を基調に今のトレンドを考えながら調整していきました。

シンボルカラーは元々C:0 M:81 Y:36 K:0でしたが、白抜き文字との可読性や全体の雰囲気を加味して配色を決定しました。

ベースになる色のコントラスト比は【4.35:1】と、アクセシビリティ基準の【4.5:1】をクリアしていないのですが、雰囲気やバランスを見てカラーコードを決定しています。この辺りはまだまだ勉強中なのですが、なるべく多くの方にホームページを見ていただけるように、出来る範囲でアクセシビリティを取り入れていきたいと思っています。

更新システムについて

家族住宅様では住宅建築を専門にされていますが、母体となるネクステップ様にて土地探しから家づくりをサポートすることが可能です。

今後2本柱として情報を打ち出していきたい【施工実績】と【土地情報】をWordPressで更新していけるよう新たに設計し直しました。

現在の構築手法としては一般的ですが、この辺りの切り分けやカテゴライズが出来ていないと必ず情報がとっちらかってしまいます。
シンプルな画面構成にすることで投稿もしやすく、制作者に更新依頼をしなくても情報発信をしていただけるようにお作りしました。

スタッフ紹介やプランのページはフリーレイアウトで訴求力を高めているため更新はご依頼していただく必要がありますが、投稿コンテンツをいかにご活用いただくか?は運用上非常に重要なポイントになってきます。

公開後も投稿する内容の話し合いや文章構成の調整をしていくことで【Web制作のプロとしての知識】と【クライアントの専門性】を掛け合わせることでサイトへの流入を増やしてくいことを目指しています。

必要としている人に届けるために

スマートフォンの普及でインターネットで情報を検索する人は飛躍的に増えました。一昔前はパソコンでヤフーを開いて調べていたことも、スマートフォンを使った検索でローカライズされた情報をどこからでも入手出来る時代です。

今回の制作ではモニターや端末の向こう側に「家を建てたいけど土地もないし誰に相談したら良いのか分からない」という人が沢山いるということをずっと考えていました。私自身もそうだからです。

SEO対策やリスティング広告、ネット集客のための様々なtipsがありますが、私がホームページを作る上で大切にしているのは「強い想いやこだわりを持って仕事をしている方たちのことが必要としている人にちゃんと届く社会にする」ということです。

ご相談いただいた家族住宅株式会社様およびネクステップ様は、那珂川市を中心に土地探しから家づくりをサポート出来るという大きな強みを持たれています。土地・物件情報をはじめ地域のことを熟知されており、沢山の業者と協力して築いてきた施工実績を持たれています。

その良さや築き上げてきたことがホームページでちゃんと伝わると良いなと思いながらお仕事をさせていただきました。

謝辞

今回家族住宅株式会社様のホームページをリニューアルするにあたり、多くの方のご協力を賜りました。

きっかけを作ってくれた上野さん。取材にご協力いただいたスタッフの皆様。ライターとして取材同行してくれたツダさん。快く建築現場見学をさせてくださった左官や大工の皆様。この場を借りて深く感謝を申し上げます。

DesignStudio 35mmではまだまだ制作実績数は少ないですが、経営戦略のひとつとして利益を出していけるものをお作りする役割を担っています。ご依頼いただいたお仕事で成果と呼べるものも多々出てきております。

ホームページを作ったけどいまいち成果が出ない…。そもそも何をしたら効果が出るのか分からない…。という方はぜひご相談ください。

クライアントの強みや良さをしっかり掬い取り、必要としている人に届くよう全力でお手伝いさせていただきます。

制作日記

  1. こととばのイベント終了後に上野さんとホームページや不動産・住宅について熱く語り合いました。
  2. 基礎工事の見学&撮影に。皆さん快く受け入れて下さりとても楽しかったです。
  3. とても美しい風景!那珂川市は本当に良いところです。
  4. 見学時にいつも寄っていたお店で什器の上でお店番をしていた猫ちゃん。
  5. 製作期間に緊急事態宣言が発令されて外出出来ない状態に…。ベランダ作業で気分転換。
  6. 撮影時にふと見つけて立ち寄った神社。ホームページの公開祈願と建設中の皆様にお怪我がないようお祈りしました。
  7. 今回取材を手伝ってくれたツダさん。皆さんから「話しやすかった!」と大好評でした。
  8. 製作期間中に父親になりました。子育ては大変ですが家族が楽しく暮らしていけるようこれからも頑張りたいと思います。
後日談

無事にリニューアルが終わり、納品後の運用サポートがスタートする際に出産祝いをいただきました!

こうやって仕事を通じてお客様と関係が築けていけることを本当に嬉しく思います。独立して良かったと心から感じる瞬間です。

これからもお客様に寄り添い、ご要望やご期待に応えながらホームページをしっかり活用していただけるようお力になっていきたいと思います。

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