DesignStudio35mmとして開業届を出しました
フリーランスのデザイナーとして再スタート
8月末で5年間勤めていた制作会社を退職し、フリーランスとして再スタートをすることとなりました。
勤め先と今後のことで面談をしたり、現在お付き合いをさせていただいているお客様と商談をしたり、以前お仕事をさせていただいた企業からブランディングのご相談をいただいたりで8月があっとゆー間に終わってしまった。
商談に合わせてお盆に妻と里帰りをし、お墓に手を合わせたり瀬戸田で泳いだりしたのが久しぶりに人間らしいことをしたなぁと思った。
忙しくしていることや仕事をバリバリやることがステータスだなんて思ってないけど仕事と人生が重なっているような生き方は自分の性に合っている気がした。
働き方を自分で考える
さて、フリーランス。今後は誰にも雇用されず、個人事業主となり生計を立てていくこととなる。
今後自分を雇用するボスはいなくなって自分自身がボスとなり、自分で仕事を選べるようになった。
雇われない ということは行動理念や経営方針、仕事の仕方を自分で決めて良いということだ。
フリーランスについては、収入の不安定さや社会保険に加入できないこと、福利厚生や各種手当がないといった不安定な部分ばかりが指摘される。
安定を約束される生活など本当はどこにもないのに、正規雇用されてさえいればなんの不安もなく人生を謳歌できる。会社という組織ががまるでユートピアのように見えてくる。
実際勤め先には随分お世話になったし、少なくとも5年間は先行き不安定な生活をしなかったという意味ではずいぶん助かった。
ただ「行動理念や経営方針、仕事の仕方を自分で決めれない」ということはときにそれを上回る対価となる。
残業手当の付かない仕事を連日深夜までやったり、監督命令に従い自分が正しいと思うことをやれなかったり、月曜日の朝 憂鬱な顔をして電車に乗ったりしなければならないからだ。
勤め先の経営理念やコンプライアンスが良くないと会社で送る毎日は地獄かもしれない。
どの仕事を選んでも結局大変
安定した生活基盤を作るために正規雇用を目指すことは悪くないし、僕たちはそういう風に学校で教えられてきた。だけど人生で成し遂げなければならないことを実行するために独立するのも決して悪いことではない。
「自由には責任が伴う」 責任くらい自分で持とう。もう子供ではないのだから。
「安定していない仕事だから」 大手銀行グループでさえ2万人近い人員削減がされる時代だろう。
大変なのはどの仕事もそうだし誰だって生きていくことは大変だ。
働き方が多様化していく現代において【生活の不安からの逃避】という理由だけでデザインやアートといった業界で生きる人が自身の能力で生計を立てていくことを諦めるようなことがなくなれば良い。
クリエイティブな仕事の最大の魅力はそこにある。
約束された未来なんてないけど、不安定に強く困難を自分の手と足で切り拓いていける人であれるよう頑張りたいと思う。