【フリーランス1年目】デザイナーが買ってよかったもの 2019年
会社員からフリーランスとなって8ヶ月くらいが経ちました。デザインの仕事をしています。
働き方や環境は劇的に変化し、使用する仕事道具に関しても会社支給ではなく自分で用意するようになったので、今使っている道具について一度まとめたいと思います。
私は普段主に自宅作業をしながら気分転換に外で作業したりしています。
小市民的で、平均的なお小遣いで、意識もごく普通で、あぁ俺もMac欲しいなぁって思いながら日々を暮らすフリーランスが独立1年目に買ってよかったと思えるモノをご紹介します。
なんの変哲もない道具ばかりですが、価格は安く、耐久性も良く、使用感もそれほど悪くないと思います。これからフリーランスとなって働く方の参考になればと思います。
月額課金のサービスたち
まずは課金しているwebサービスから紹介したいと思います。
物流・映画・音楽・書籍と完全にAmazonに囲い込まれた生活を送っています。Amazonプライムを辞めることは死ぬまでない気がする。
邦楽の曲数や文芸書や漫画の冊数で賛否両論あると思うんですが、私なりの解釈を書いてみました。
1.Amazon music unlimited
作業用、息抜き、ウォーキング等でなくてはならない音楽
音楽があらゆるシーンに必要だったということを改めて感じさせてくれた存在です。
6,500万曲の曲数と邦楽や洋楽の様々なプレイレイストがありウォーキングや散歩をするとき、お風呂に入るとき、ドライブに行くときなどあらゆるシーンで使っています。
音楽定額サービスが色々ある中でどれが良いか?ということはあんまり考えておらず、単純にプライム入ってると200円安くなったから使ってます。
200円をバカにしてはいけない。お小遣いには限りがあるんですよ。
仕事中は主に自然の音やボサノバを聞いています。無音だと静かすぎ、邦楽や洋楽は歌詞の意味や楽器の音が思考に突き刺さるのであまり聞いてません。
最初はAmazon Echo Dotでアレクサに話しかけていたんですが、聞き取ってくれないのでパソコンのAmazon musicから使っています。
2.Kindle unlimted
読書の幅を広げてくれる定額サービス
Kindle Unlimitedは10冊までライブラリにストックできる定額制読み放題サービスです。
カテゴリ毎の合計302,920冊(2019.03.10現在)あるみたいでしたが、小説やコミックの数はお世辞にも多いとは言えません。
ただ逆に考えると、自分からはチョイスしない系の本を選べる、というか選ばざるをえない。そう無理やりポジティブにとらえてみました。
ビジネス書や光文社新書はそこそこ揃っていて、特に新書系は何かひとつのお題について詳しく書かれているので、ためになるし面白い。
例えば「失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~ (光文社新書)」とか。Kindle Unlimitedがなければ絶対に読まなかった。
また、宣伝会議やブレーン、+DESIGNINGやWebDesignningといった広告・デザイン系の雑誌のバックナンバーもあるので、デザイン系の仕事をしている方は登録しても損はないんじゃないかなって思います。
(基本的に最新号はなくて2ヶ月前くらいのものから読めます)
選択肢の幅を広げる
これはAmazon music unlimitedにも言えることだけどKindle Unlimitedは読みたい本がピンポイントでないから、掘り下げていくことはできないけど幅を広げていくことは出来る。
今まではなんか米津玄師さんのLemon良いな!っ思うとYoutubeで米津玄師さんばっか何っっ回も聞いてた。米津さんのLemonのYoutube再生回数にはかなり貢献したと思う。
良い曲だけど音楽ってもっといろんな音楽があるし、本もそう。
自分の好きなものだけを掘り下げているといつの間にか視野や選択肢自体が狭くなっていくような気がする。 フリーになって会社で同僚や先輩と話す機会がなくなると特に。
好きなものに対する選択肢自体が狭くなってきたとき、なんらかの手段で【新しいものをインプットし直し、その中からまた選ぶ】ということを繰り返すことは、自分の感覚をアンチエイジングしてくれるように感じました。
OneDrive 1T(Office365サブスクリプション)
デスクトップPCを買うときOffice Premiumを付け、OneDriveの1Tを継続して使うためにOffice365のサブスクリプションを購入して使っています。時代はクラウド。
メインでデスクトップを使っているんですが、確認や提案書作りにサブ機を使って外で作業したりしています。
その際データをいちいちUSBに移すとかDropboxの容量を気にするとか、そーゆー煩わしいことをしないで済むようになった。サブ機に関してはほとんどデスクトップにデータを置いていない。撮影データとか嵩張るもの以外は全部OneDriveに入れて使っています。(撮影データは容量無制限のAmazonDrive)
最初は結局ハードディスクの容量をとるんじゃないかということが気になっていたが、必要なものだけを必要に応じて読み込む機能があるので、そこまでHDDを圧迫しないと思います。
もはやあって当たり前な水みたいな存在で、自分の環境では必要不可欠なものとなっています。
Amazon photo(AmazonDrive)
写真を容量無制限かつ無圧縮で保存可能
写真データのバックアップ、及びクラウドとして活用。容量無制限で使えるので撮影データのバックアップで使っています。
googleフォトと比較されることが多いけど、単純にプライム入ってるからせっかくなら…とAmazon photo使っています。
スマホの写真とかじゃなくて仕事で使うデータのバックアップなので、RAWも無制限で入るっていう部分がうれしい。正確にはAmazonDriveって言った方がいいのかも?
OneDrive同様サブ機でXD使うときとかに、撮影データをクラウドで共有できるので便利。OneDriveとAmazon driveがあればローカルの容量ほとんど使わないんじゃないかと最近思う。
ノマド作業用の道具たち
ここからは外出時の装備を紹介します。
ノマドはモニタがノートパソコンの1画面に制限されたり、カフェは人が混雑していたり、仕事道具の持ち運びに地味に体力を奪われたり、実際はそんなに作業捗らないです。
月曜の朝に近所のマックで週のスケジュールをチェックしたり、図書館で調べごとがあるときノパソ持ってったり、気分転換で外に出たくなってきたときの軽作業なんかにノマドしています。
ノマド作業自体はそれほど良くはなかったけど、勤務時間中オフィスに縛られないというのは素敵だと思った。
例えばチャリこいで図書館に行くとき天気が良いととても気持ち良いんです。世界はこんなにものどかでうららかだったのかって普通に思う。
仕事とは直接関係ないけど、そういう感受性に訴えかけてくるものと出会えるようになったのは良かったと感じます。
Lenovo YOGA720(サブ機として)
打ち合わせや簡単な作業を外でするだけなら大丈夫
フリーランスの必需品になりそうなノートパソコンですが、どの用途で使うかで選ぶものが分かれると思います。メインマシンとしてフォトショやイラレ、動画編集をガンガンやりたいんならなんも考えずMackBook Pro買えば良いと思う。
私はメインにデスクトップを使っていて、買ってよかったと言いながらノートパソコンはほとんど使っていません。気分転換でマックやスタバでお茶しながらXD使ったり、クライアントとの打ち合わせで画面確認する際に使用するサブ機です。
そうなってくるとスペックはそこまで必要ない。あればあるだけ良いんだけど独立するときは何かと物入りになるので、限りある予算を湯水のようには使えないんです。
私が購入したのはYOGA720はCore i3/SSD128/メモリ4Gのモデルですが、今見直してみるとCore i5/SSD256/メモリ8G/指紋センサー付きで8万の81B5000AJPにすれば良かったと思っています。
というかなんでcore i5買わんかったんだろう??
core i3/SSD128/メモリ4Gってかなりギリギリのところを攻めてるな…。1万の違いならcore i5を買ったと思うんだけど、当時は相当切り詰めていたのかな。
うーん…今更しくじった感がしてきたけど、想定の範囲内では問題なく使えているしいいか…。
持ち歩く機会が増えるサブ機は保証に入った方が良い
買って良かったところはアクティブダメージプロテクションが手厚いこと。1回手が滑って買ったばかりのYOGAを床に落下させてヨガファイヤーしました。
ファンから異音がしてきたため修理に出したんですが、 アクティブダメージプロテクションに入っていたので修理費用が掛かりませんでした。
この教訓から外出専用機となって持ち歩く機会が増えるサブ機はなんらかの保証に入った方が絶対良いということを学ぶ。
良くないところはUSB-Cが付いてるけど「DC出力」か「AC出力」のできるバッテッリーしか使えないこと。持ち運びやすいコンパクトなモバイルバッタリー買ってもDCかACが付いてないと電源供給できないみたい。
ただ5時間くらいはもつし、そもそも電源がないカフェで5時間粘ることはほとんどないのでバッテリー自体を持ち歩かないようにしています。
MacBookも候補にはあったけどおよそ倍近い値段がすると思うとそんな使わんしまぁいっか…と見送りました。(買い替えのタイミングで商売が軌道に乗って調子こいてたら買うと思う)
ただwindowsマシンはスペックに対するコスパが良いので助かっています。自分が買ったのはYoga720のcore i3でしたがcore i5の方がオススメです。
Wsky 2.4GHz ワイヤレス マウス Bluetooth
ノートパソコン用マウス難民だったのですが、「Bluetoothで薄型 クリックしたときカチカチ音がしない」という条件で探し、これに落ち着きました。
図書館でちょこちょこ仕事をしています。平日の昼間の図書館は本当に静か。
普段気にしたことないようなマウスのカチカチ音が図書館でめっちゃ響く。このマウスはカチカチ音がしなくて、Bluetoothで薄型だから持ち運びにも最適です。
せっかくノートパソコン開いても注意されない図書館だから、せめて人様の迷惑になることだけはしたくなくて使っています。
モバイルバッテリー(買ってない)
これ正確には買ってなくて、いつの間にか家にありました。スマホもネットもソフトバンクなので、たぶんソフトバンクさんがくれたんだと思います。
外で作業するときは野良wifi使わず、スマホでテザリングしています。
ノートパソコンの電源が切れる前に僕の集中力が切れるので、パソコンの方は問題ないんですがテザリングするとスマホの電池がガンガン減っていくので重宝しています。
パソコンのバッテリーは持っていかないけど、スマホテザリング用にモバイルバッテリーは確実に持っていく。
確実に買ってないけど確実に買ってよかったです。ただいつからあったか分からないくらい前から使っているので、大きさがちょっと気になります。
今はコンパクトで軽量なものが出ているので、もし買うとしたらこの辺りが良さそうでした。
NOLTYのB6・レフトタイプ(能率手帳)
左側にその週のタスクを書き込め、右側にメモを掛けるNOLTYのレフトタイプをここ数年使っています。
前の週の週末や月曜の朝に一週間のタスクを整理しています。まず右側にその週にやらなければならない仕事を書き出し、左側にいつやるのかを振り分けていく。
終わったものにラインマーカーでチェック付けていくんですが、このやり方が自分に一番合っている感じがします。
「ipadとpencilで手帳を」というのもいつかはやりたいんですが、このサイズで重さがipad以下のうちは紙を使い続けると思う。
移動しながら仕事が出来るフリーランスになって物理的な軽さって本当に大事だと思った。フラッとカフェで作業したいときに持っていくものがコンパクトで軽いというのは超重要。
【ノートパソコン】と【手帳】の組み合わせはセーフだけど、【ノートパソコン】と【ipad】の組み合わせは今のところ私には重量オーバーです。
tomtoc 360度 保護ケース 13.3インチ
tomtocのPCバッグにノートパソコン、マウス、モバイルバッテリー、手帳をバッグに入れて家を出るのですが、バッグ含めて重さは2kgくらいでした。
ここまでが外で作業するときに最低限必要な道具です。
とりあえずブログを更新したり、ワードプレスの固定ページを修正したり、バナー作ったりは出来るので軽い作業の日はこのバッグ1つ持って出掛けています。
(ipad1つで作業できるかも…)と夢見た頃もあったのですが、バナー作ったりFTPを触ってファイル操作したりコーディングしたりするのはどう考えてもノートパソコンの方がやりやすい。
出来ないこともないんだろうけど、どう考えてもノートパソコンの方がやりやすい。
そんなこんなで今はこの装備に落ち着きました。値段も手頃で何の変哲もないものばかりですがけっこう気に入っています。
自宅作業用の道具たち
DAIV+モニタ3台(メイン機として)
ノートパソコンが嫌いで、メインに使うPCはデスクトップでモニタは3台にしています。
Web制作が多いこともあってモニタが1台、またはHDMIでノートパソコンと繋いで合わせて2台だとストレスがすごい。
コーディングしながらbrowser-syncでブラウザ見ていくのに最低2枚は必要だし、デザインカンプ表示させておくのにもう1枚あると捗る。
それでもファイル操作で画面が被ってちょっとモタつく。
そうなってくると拡張性があって安価なWindowsしか選択肢がなくてMacが使えないっていう人生を歩んできました。
MacかWinか。生い立ちや専門性や宗教上の理由に影響されると思うけど、Macを信仰しないデザイナーも世の中にはいるもんです。
色んな意見があると思うんだけど、所詮ツールなのでそこはあまり本質的ではない気がしていて。
自分が使いやすい方を使えば良いかなと思っています。
Qi対応スマホスタンド
iphoneの自動ロックなしにして時計を表示したりして使っています。
ライトニングケーブル指しっぱなしのiphoneを無造作に机に置くとすごい邪魔だし、Qiじゃないスタンドに立てるとスマホを取るときケーブルから抜くストレスがすごい。
仕事を快適に進める意味で机の上を資料以外が散らかさないようにしているんですが、スマートフォンは特に注意散漫になりやすいアイテムだと思います。
仕事中なるべくその存在を忘れるような状態が良い。そういう意味で音楽の操作をスマートフォンからある程度切り離せたAmazonEcoも地味に買って良かった。(聞き取ってくれないけど)
アロマディフューザー
心地よく仕事ができる環境を作る
良い匂いで心地よい空気感を作ったり、リラックスして読書できるようにアロマディフューザーを使っています。
フリーランスになって家にいる時間がとても長くなった。いかに気持ちよく仕事モードに快適に入れるか?を考えるようになりました。
毎朝掃除するとか散らかさないとか良い匂いがするとか植物を飾るとか、そういうちょっとした諸々。
家で仕事に集中できるの?って言われることがありますが、リビングと仕事部屋を分け、オフィス環境を作っているので特に問題ありません。
普段Amazon Musicで自然の音やボサノバをBGMにして、ジョンズブレンドを入れたアロマディフューザーを付けて仕事をしています。
環境がストレスにならない というのはとても大事だと思う。
※同一商品が品切れのため、類似品を表示
植物
気分転換ができる環境を作る
これは【仕事モードに入る】のとは反対に、【気分転換をする】という目的でやっています。
というか単純に趣味なんですが、ちょっとした息抜きや気分転換をどうするか?は大切だと思う。
休憩中に水やりをするだけでも良い気分転換になるし、ベランダでkindle読んだりすると外でお茶した感が出てけっこうリフレッシュできる。
特に夏場は色白のデブより色黒のデブの方が許される気がして、仕事前に1時間ほど読書しながら日焼けしていました。嫁になんか痩せたね!って言われたり(痩せてない)、健康そうに見られたり(運動不足)でそこそこ好評でした。
神棚
日々の感謝を忘れない
会社員じゃなくなってから、今まで見向きもしなかった神棚を買いました。
会社にあった神棚には手を合わせたこともなかったのに、商売が私事となると人間変わります。
今では毎朝神棚に手を合わせ、神社にも月に数回参拝するようになりました。
Appleは信仰していないけどお商売の神様とかは信仰しています。
真面目な話をするとなんて言うか自分みたいな人脈もなく、大きな実績もない人間がやっていけてるのはやはりご縁だったり、運といった自分の実力以外のもの、例えば支えてくれる人や信頼してくれる人がいるからだと思う。
そういうことに慣れてしまって感謝の気持ちを忘れないために、毎日手を合わせて感謝するということをやっているのかもしれません。
どれだけ才能があろうと、努力しようと、自分の力だけで成功しようだなんておこがましいことだけは思わないようにしたいです。
信頼して仕事を依頼してくれるお客さんがいて、家事や経理をしてくれて私が仕事をする時間を作りだしてくれている妻がいて、困ったときに相談できる仕事仲間がいるからやっていけれている。という感覚がとてもリアルになりました。
まとめ
Adobeとかoffice系はそもそもなくてはならないものなので割愛しました。
フリーランスとなって8ヶ月ほどが経ちました。こうして見直してみると外出用の道具は持ち運びやすさを考え、自宅作業用の道具はリラックスして仕事に集中できるものを買っているのかなと思いました。
【雇われない】という働き方はびっくりするくらい自由です。何時から働こうがどこで働こうが、売上目標を達成し反響が出て喜んでもらえるという結果さえ出せばあとは自分の自由です。
フリーランスに支払われるのは給与ではなく報酬となり、お客様とも対等な関係値で仕事が出来るので、誰からも命令されたり管理されることもありません。
最初はこんなんで良いのだろうか…ってちょっと思ったけど、クリエイティブな仕事というのはやはり少し特殊で、自由な環境でポテンシャルを発揮するというのは大切なことだと今は思っています。
スキルはもとより人としての強さや臨機応変さも試されるので、大変なことも多いですが楽しいことも多いです。
2年目、3年目と年月を重ねていくことで使う道具も充実していけるように頑張りたいと思います。